マジェスティな日々

バイクのメンテナンス等の記録を残します

マジェスティ4D9 エラー33でエンジン停止

さて前回書いた燃料ポンプの問題も解消し、リアサスのオーバーホールも終わりバイクを引き取ったその日のうちにツーリングのために長野に行きました。その日は諏訪湖花火大会の日で、山梨方面から長野に向かっていたのです。
燃料ポンプを交換したためか、少し加速がいいように感じます。長野に入り小高い山の途中あたりから雨が降って来ました。
諏訪市で少し道を間違えましたが、時間前にバイクを止める場所に着きました。
そしてバイクを止めようとしたところ……
電源を切る前にエンストしエンジンが勝手に止まりました(´・ω・`)

画面にエラー33が出ています。再びセルを回してもエンジンはかかりません。一体これはなんだと調べるはめになりました。
どこか配線が外れたのではないかと、持ち合わせの工具でサイドカウルを外して作業をします。
花火が上がりはじめましたが、私はそれどころではありません。ネットでエラー33とは何かと調べたら、どうやらイグニッションコイル1次側の問題が出ているらしい。結局故障個所直らず、色々していたら花火大会は終わっていました。
もうバイク屋も終わっている時間だし、次の日まで仕方なく様子をみることにします。
泊まるところなく、花火大会後のためネカフェも混んでしまっては大変だと電話してみたら、まだ席はあるとのこと。
上諏訪駅から人でごった返すなかを電車で移動し、下諏訪駅からネカフェまで泣きたいような気分で歩きました。人生でかなり最悪の日を迎えました(笑)

ネカフェの席は特に混んではなく、普通に入れました。何も食べていなかったためお腹がへっていたためカレーを食し、就寝しました。
次の日の朝、諏訪湖の隣の道を歩いてマジェスティを置いた場所にまで向かいました。
さてもう一度セルを回してみたものの、やはりエンジンはかかりません。諦めて保険会社のサービスに電話し、レッカーに来てもらうことにしました。
駐輪していたのは細い道だったのでレッカー車が入ってこれないとのことで、近くの道までマジェを引っ張っていきました。ちょうどお寺に向かう人が多く、レッカーの準備をしているときに物珍しい目で見られました。何も事故を起こしたわけではありません(^ ^;

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松本のバイク屋まで引っ張ってもらい、バイクをあずけました。駅から結構遠いところだったんですが、松本駅から青春18きっぷを使用し自宅に帰りました。

 

f:id:aomaje:20181105011012j:plain(電車を待った梓橋駅からの風景)

それから数日バイク屋からの電話を待っていると、どうやらECUが故障しているのではないかとのことでした。その時は中古でECUを手に入れるか……みたいな話も出たのでヤフオクで中古ECUを落札したのですが、その後マジェのサービスマニュアルを見ていたらマジェ4D9に中古のECUは使えないことが判明。新品ECUは初回にユニットIDとひも付されるため、すでに登録されたECUは他の個体では使えなくなってしまうらしい。
その後新品ECUを注文し直すはめに。当初はイグニッションコイルを交換すれば直るだろうと簡単に考えていたんですが、結局工賃を合わせて少し痛い出費になりました。

さてバイクを引き取りに行って明細を見ると、バッテリー充電の料金を取られていて、どうやらバッテリーが減っていたことが判明。となると故障の原因に思い当たることがありました。
私のマジェはノロジーホットホットワイヤーとオカダプロダクツのプラズマーブースターという点火系のパーツを装着しています。この二つのパーツはボディアースを取る必要があり、エーモンの延長コードを使いその二つを一つの線にしてバッテリーのマイナスにつなげていました。直接バッテリーにつなぐのが最も効率的だったのです。
さて現在またホットワイヤーとプラズマブースターは再装着したのですが、試しにアースを取っていない状態でエンジンをかけてみたら、かかってしまいました。
となるとECUが壊れた考えられる原因は、アースが外れてしまったかもしくは出発時から付いていなかったかで、過電流が発生しECUの内部でショートしたというものです。(正確な知識ないので、ほとんど推測ですが)
アースを取る場所で若干加速が変わってしまう(ような気がする)のですが、当時はいつも通りの加速をしていました。試してみたくないのでわからないのですが、アースを取っていない場合同じようなフィーリングで走るのかどうかはよくわかりません。途中の道で雨が降ってからはゆっくりと走っていたので、その時に仮に外れたとしても気付けなかった可能性があります。
最初はECUの寿命かと思いましたが、やはり何らかの原因があっての破損だったのだと思います。パソコンなどコンピュータでも壊れるときはだいたい何か原因があって壊れるもの(らしい)なので、バイクも何もしない限りはそう壊れないもののように思いますね。まあ取り付け時のミスや不具合には気をつけましょう。

マジェスティ4D9 燃料ポンプをカメレオンファクトリーに交換

いきなりですが記事を書きます。メインバイクであるマジェスティ4D9ですが今年の夏はトラブル続きでした。まず起こったのは燃料ポンプのトラブル。

奥多摩から青梅方面に走行してとある場所にて停車後、再び走り出そうとするとエンジンがかからなくなりました。セルはキュルキュルというんですがそれからエンジンはかかりません。
最初はバッテリーを疑いました。すぐ目の前がイエローハットだったのでバイクを押して行き、バッテリーの充電ができるかききましたがやっていないとのこと。それからは近くのバイク屋やYSPに電話しバッテリーの充電ができるかどうか問い合わせ、どうしようかと考えていたところその後またセルを回してみたら今度は通常通りエンジンがかかりました。
それから数度そのようなことがあり、一度エンジンを停止してしまうと再始動するのに約1時間くらい時間がかかってしまうのです。とりあえずバッテリーを新品に交換し、これでもう大丈夫と思っていました。バッテリーが原因ならおそらく何もしないで再びエンジンがかかるということはありえないと思うのですが、この時点ではわかりませんでした。

それで直ったと思ったのですが、ですが千葉に行った際走行後にスーパーマーケットで休憩するとまた同じ症状が出ました。エンジン再始動後に千葉北2りんかんで点検してもらったところ、燃料ポンプ不良の可能性が高いと言われました。この個所は以前にヤマハがサービスキャンペーンを出しています。

燃料ポンプに関するサービスキャンペーン情報 - 重要なお知らせ | ヤマハ発動機株式会社

燃料ポンプの内部のインペラの不良によりエンジンがかからなくなるということで、そういえばセルは普通に回るのですが、最後にエンジンがかかりそうでかからないようなことがあったんですよね。これは明らかにバッテリーが原因ではない。つまりエンジンがかかる直前の燃料が供給されなかったということです。すでにこのバイクはサービスキャンペーンが出たときに交換済みだったのですが(中古で買ったものなので、リコール対応の履歴は買う時に確認済みでした)、メカニックの方が言うには再発する場合もあるとのことで、特に夏に多いトラブルということでした。

2りんかんの方が言うには全部で5万円以上かかってしまうかもしれないが、もしかたら無償交換が可能かもしれないということでした。ですがその時は真夏で、何台ものバイクが修理を待っていて修理は8月の月末になってしまうかもしれないということです。それにYSPにも問い合わせてみたんですが、無償交換になるかどうかは確実なことはわからないということでした。そりゃ明言はしてもらえませんよね(^_^;、それに困ったことにヤマハは燃料ポンプをAssyでしか売ってくれなく、無償ではない場合高くついてしまいます(4D9の場合約24500円)。さてどうしようかとネットで色々調べていると カメレオンファクトリーの燃料ポンプが性能がいいという情報を発見しました。これはシグナスX用として売られているんですが、ヤマハの他の車種にも適合可能らしく、シグナスXは先ほどのサービスキャンペーンでも対象になっています。ということは燃料ポンプのモーターはシグナスXとマジェ4D9では同じものを使っていると思われました。つまり4D9にも装着可能ということです。
なおシグナスXの台湾仕様だとサービスキャンペーンの無償交換の対象にならず、先に書いたようにヤマハはAssyでしか売ってくれない、もっと安く交換がしたいというニーズを受けてカメファクが発売したものだと思われます。

さてそれならとカメファクの燃料ポンプに交換することにし、(純正に交換してまたいつか再発してはたまらないということもあり)、知り合いの昔お世話になった方に頼むことにしました。ここは正式なショップではないので無償交換というわけにはいかなくなるのですが、安くやっていただけるのです。どうせ燃料ポンプを外す時にカウル(それにシートも!)を外さなければいけないのだからと、ついでにリアサス(オーリンズを装着しています)もオーバーホールに出すことにしました。すでにへたってしまい道路のギャップでぴょんぴょん跳ねてしまうのです、これではオーリンズを装着している意味がありません(^_^; そのように限界を迎えていたので、これは外した後にテクニクスに送ってもらうことにしました。


(最初にオーリンズを取り付けたときの画像です)

この夏の暑さのためかカメファク燃料ポンプの需要は多かったようで、amazonの在庫を見ていたら私が購入して数日で一気に減って在庫切れになっていました。
どうもわからないのは同じパーツを使っているのに、何故シグナスXばかりが燃料ポンプ不良の報告が多いのかということです。まあシグナスXの台数が多いというはあると思うんですが、原付2種でストップ&ゴーを多用するせいもあるんでしょうか。ビーノとかでも不良の報告はあるんですが……マジェ4D9はこの記事が初かな(^_^;

さてカメファク製燃料ポンプですが、無事マジェ4D9に装着できました。自分で作業をした訳ではないので残念ながら交換方法の情報はここにはないのですが(^_^;、作業をした方にきくとAssyから外すのはやはり少し大変だったとのこと。走行した時の感じはほとんど変わりませんでした。

さてその後ヤマハのパーツリストを調べてみたら、車両形式による燃料ポンプの型番は次のようになっていました。

4D91~4D95 4D9-13907-00
4D96 4D9-13907-10
4D97 4D9-13907-11


私のものは4D91なのでサービスキャンペーン後におそらく末尾10のものに交換されたのかと思われます。なかなか衝撃だったのは、サービスキャンペーンを出した後にもヤマハも問題を認識していたのか、4D97になったときに再び燃料ポンプに手を加えていたのです。(こいつ……!と思いましたね(^_^;  先も書いたように他の車種と共通のパーツなので、おそらく全ての車種で同時に改良がなされたということなのかもしれませんが。それかマジェ固有で燃料ポンプモーター以外の部分に手が加えられている? 不明です) なので純正のものと交換するなら最新の末尾11のものがいいようです。

f:id:aomaje:20181018183956j:plain(取り外した燃料ポンプ)

ということなのでマジェスティ4D9を中古で購入するような場合(または他のヤマハの車種でも)、その車体にどのタイプの燃料ポンプが装着してあるかを確認した方がいいです。4D91~4D95でまだ1回もサービスを受けていないような場合はむしろラッキーかもしれません。その場合は最新の末尾11のポンプに無償交換が可能(何の不具合がなくても)なのではないかと思われます。

リアサスのオーバーホールは基本料金だけで済みました。これは一安心でした。マジェ4D9のリアサスはモノサスなので安く済みます。
フルメンテナンス後は装着時の感覚が戻ってよかったです。